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日隈ブログ

2020年04月01日 ブログ

有料老人ホーム「清祥庵」夜間の転倒予防について

 有料老人ホーム「清祥庵」では、多くの精神疾患、認知症の方々が生活をされています。日中は敷地内にある日隈病院のデイケアや訪問看護・訪問介護を利用し、季節行事やイベント事にも参加されることで、落ち着いた時間を過ごされています。しかし、時に夕方から朝にかけて出現する症状として夕暮れ症候群、昼夜逆転、睡眠障害、徘徊などがあります。このような症状は転倒や転落のリスクを高めることになります。

 有料老人ホーム「清祥庵」では事故防止のためリスクの高い方を中心にベッド周辺での転倒・転落予防に役立つ離床センサーを設置して早期対応を可能にしています。当施設では床式(マットセンサー)を5台、背中式(ベッドセンサー)1台を利用者さんのADL(“日常生活動作”)や夜間の症状に合わせて使い分けています。

 

床式離床センサー(マットセンサー)
一般的に多く使用されているのが床式離床センサー(マットセンサー)です。ベッドから起き上がりマットに重心をかけた際や、ベッドからずり落ちて体重がかかった際にセンサーが反応して受信機を通じてお知らせするものです。一人でベッドから離れると転倒の可能性がある方、徘徊される方に適しています。

床式離床センサー(マットセンサー)

イメージ図

引用先:http://www.deps1972.com/category/1193114.html

 

背中式離床センサー(ベッドセンサー)
背中式離床センサー(ベッドセンサー)は、体重がセンサーパッドにかかっていると「正常」と判断し、上半身が起き上がったり、ベッド上に立ち上がるなどしてパッドに加重されなくなると、受信機でお知らせするものです。
ベッドから立ち上がろうとするとすぐに転倒する可能性がある方や、ベッドから転落の可能性がある方に適しています。床式と比べてより早期のアクションでセンサーが反応するため、より転倒・転落リスクの高い方に向いています。

 

 なお、これらは介護保険サービスの福祉用具になり、要介護度3以上の方は介護保険の適応があるので、ケアマネジャーやご家族とも相談しながら導入の検討をしています。

 

背中式離床センサー(ベッドセンサー)

イメージ図

引用先:http://www.deps1972.com/category/1193114.html

(離床センサー用受信器)

 離床センサーが検知すると受信機が反応します。夜勤スタッフが必ず受信器を携帯しており、対象者となる方の動きをセンサーが検知した際にはすぐに対応出来る体制が整っています。このように、有料老人ホーム「清祥庵」では、個々のADL、症状に適した福祉用具の選定を行うことで、利用者さんの事故防止につながり、安心・安全な生活を過ごせるようサポートしています。これからも入居者さんのQOL(生活の質)の向上を目指し、日々取り組んで行きます。

 

© Hinokuma Hospital.


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