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日隈ブログ

2020年01月21日 ブログ

精神療養病棟 <かたろう会~回想法~>

「かたろう会」という回想法のグループ活動についてご紹介します。

精神療養病棟(1病棟)では、令和2年1月6日に第1回目と1月20日に第2回目の回想法を行いました(全10回)。

昔を思い出すことは、高齢者にとって脳機能の活性化に有能であることはよく知られています。回想法とは、昔の懐かしい写真や音楽、昔使っていた馴染み深い家庭用品などを見たり、触れたりしながら、昔の経験や思い出をみんなで語り合い充実した時間を持つことで脳機能を活性化することが出来る心理療法の一つです。

皆さんそれぞれの思い出があり、思い出すことで気持ちが豊かになり幸せな気持ちになることが出来ます。高齢者の歴史、体験、こだわり、価値観を深く理解し日常の援助に活かしていきます。

第1回目は、「お正月」をテーマに、福笑いとおせち料理について参加者12名とスタッフ3名で語り合いました。特に福笑いでは、徐々に慣れてきたのか「そっちじゃない!もっと横!」「口があんな所に」など笑顔と歓声が聞かれました。また、地元の小さなお寺さんの話や天草の海でカラオケを用意して新年会をしたことなど昔の話を楽しそうにまた誇らしげに話していた事がとても印象的でした。

第2回目の回想法では、寒いときの過ごし方をテーマに話をしました。「ちゃんちゃんこ」や「湯たんぽ」などが話題に上がり、当時の色や形、親や兄弟についても生き生きとした表情で話され、昔を思い出すことで脳機能の活性化につながったようでした。また、大きなカルタとお手玉を使い、紅白に分かれてカルタ取りをしました。皆さん懐かしく楽しい時間を過ごすことが出来たのではないでしょうか。

回想法は普段会話の少ない方でも、感じていることや思っていることを具体的に語り合うことにより、同じ参加者で気の合う仲間を見つける事にも役立ちます。療養生活がより良いものになるために引き続きサポートしていきます。

© Hinokuma Hospital.


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