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日隈ブログ

2019年11月07日 ブログ

日録 第2号 ~作業療法士~ 

 先月から始まった日録 ~作業療法士~では、日々の活動の様子や出来事などを定期的にご紹介していきたいと思います。第2号となる今回は創作活動の様子をご紹介したいと思います。

 3病棟の精神科作業療法では毎週火曜日の午後に「ガッツグループ」という活動を行っています。ガッツグループでは、主にぬりえや小グループでの季節の創作やカレンダー作りを行っています。お一人お一人の主体性に焦点を当て、準備や片付けも各自で行うようにしています。様々な創作活動を行っているガッツグループですが、その中でも今回は「裁縫」の様子についてご紹介したいと思います。

 まずはどんな作品を作るのか自分たちで決めるところから始めていきます。作ってみたい作品をテキストの中から選ぶ方や、何を作っていいのかわからない方など様々ですが、作業療法士もアドバイスを行いながら作品作りに取り掛かります。ほとんどの方がテキストを参考に作成していくことが可能です。これまで、扇子入れやバンダナ、コインケースを完成させました。調理活動で使用しているランチョンマットもガッツグループで作製したものです。

 作業療法で裁縫を取り入れる治療効果として、完成度の高い作品を完成させることにより、満足感、達成感、自信獲得が得られます。また、他者から作品を評価されることにより、自己肯定感の向上が期待されます。個別の作品作りではありますが、他者と道具や場所を共有することで協調性の獲得が得られます。

 「裁縫は難しいけど、教えてもらいながらできています」「作った作品を自分で使えることが楽しみです」と満足そうな声も聞かれました。御覧のように素敵な作品が次々に仕上がっていく火曜日の午後です。

© Hinokuma Hospital.


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