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日隈ブログ

2017年12月19日 ブログ

「作業療法士」の一日(専門職紹介 Vol. 1)

 当院は精神科の病院で、精神療養病棟、認知症治療病棟、精神科デイケア、デイナイトケア、重度認知症デイケアがあります。
また、同敷地内に老人ホーム、グループホーム、共同住宅を併設しており、治療が必要な方、生活に支援が必要な方が入院・入所されています。
当院では、医師、看護師、薬剤師、作業療法士、心理士、精神保健福祉士、管理栄養士等の職種が、それぞれの専門性を発揮してチーム医療の実践に努めていますが、今回から当院の専門職を数回に分けて紹介していきたいと思います。
第1回目は作業療法士です。

 

<作業療法士(occupational therapist、通称”OT”)とは?>
 作業療法士は日常生活の中での「食事」「入浴」「排泄」等の生活動作や「家事」「仕事」だけでなく、「遊び」「スポーツをする」「物を作る」などあらゆる“作業”活動を通して、身体症状の安定化、対人関係の回復、社会復帰を目指す心と体のリハビリを行なう専門家です。
 精神療養病棟、認知症治療病棟に入院中の方は、薬や療養による治療と合わせて、リハビリ活動も行っています。リハビリというと身体に障害のある人などがおこなう身体的な機能回復訓練をイメージされがちですが、それのみにとどまらず、精神的、職業的な復帰訓練も含まれ、社会生活に復帰するための、総合的な治療的訓練になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当院では、作業療法士は精神療養病棟、認知症治療病棟、精神科デイケア・デイナイトケア、重度認知症デイケア、訪問看護で活躍しています。
作業療法プログラムとしては創作活動、手工芸、絵画、脳トレ、ゲーム、スポーツ、買い物、華道、料理、カラオケ、その他、季節行事、屋外活動、などを患者様・利用者様に合わせて、また病棟やデイケアでの特徴に合わせて活動を行っています。最近では運動プログラム、健康プログラムを積極的に取り入れています。
 さらに、在宅で不安なく日常生活が送れるようにと作業療法士も訪問看護に同行しており、入院時に担当した作業療法士がご自宅に伺って、日常生活の支援を行います。

 

<作業療法士の一日>
 作業療法士としては、大きく病棟部門とデイケア部門に分かれますが、それぞれの典型的な一日は以下のとおりです。


また、作業療法士内で頻繁に症例検討・勉強会・活動検討会を行い、情報共有、スキルアップに努めています。残業はほとんどなく、ワークライフバランスの取れた働きやすい環境です。

 

<これからの目標>
 患者さんにとって作業療法は生活の一部でもあり、さらなる作業療法の充実を考えており、具体的には個別的な作業療法やプログラム種類の充実ができたらと思っています。患者さん、利用者さんがより良い生活が送れるように役割を果たし退院へつなげていきたいです。また退院後も在宅生活が続けていけるように他職種との連携を大事にしたいと思っています。

 新しい作業療法士も増えています。困った時にはみんなで良い方法を模索し意見を出し合って一人で抱え込まないようにしています。時にはOT飲み会を開催したり(笑)。毎日、楽しい仕事ができる職場です。

 

 

次回は「精神保健福祉士」です。お楽しみに♫

 

 

© Hinokuma Hospital.


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