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日隈ブログ

2018年09月21日 ブログ

認知症治療病棟〈回想の会〉

9月も半ばを過ぎめっきり秋めいてきましたが、先月、認知症治療病棟では回想法による「回想の会」を開催しました。回想法とは主に高齢者を対象としており、過去の懐かしい写真や音楽、昔使っていた馴染み深い家庭用品などを見たり、触れたりしながら思い出を語り合ったり、誰かに話したりすることで脳が刺激され、精神状態を安定させる効果が期待できる心理療法です。認知症治療病棟でも昔の思い出を語ることで参加者の情緒の安定や意欲の向上、社会的交流の促進等を目的に「回想の会」を開催しています。今回は「夏祭り」をテーマに行いました。

夏祭りをイメージしやすいように祭りの風景の貼り絵や提灯などを飾って雰囲気作りに取り組みました。「夏祭り」から連想する言葉は、予想よりも少ないものでしたが、実際に見たり、体験したりする事で、昔を思い出したかのように、盆踊りを踊ったり、金魚すくいに夢中になったりと生き生きとした表情に変わり、発言も増えていました。中でも、普段の活動では消極的な方が自ら車椅子を自走し、笑顔で「かき氷ください。いくらかしら。」と尋ねてこられたりなど、普段のとは異なる一面もみられました。

「回想の会」を開催するにあたって、多職種で協力して準備を進めていき、楽しい夏祭りの雰囲気を味わうことが出来ました。今後もより多くの自発的な感情を引き出せるようなプログラム作りに取り組んでいきたいと思います。

© Hinokuma Hospital.


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